こんにちは。
イラストレーターのミヤタリョウヘイです。
僕は「Microsoft PowerPoint」を使って、イラストを描いています。
そう、会社員がプレゼン資料を作るときによく使っている例のアレです。
「え、なんで?」
「なんで、業務用ツールに落書きしてるの?」
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ちゃんと意味があります。
これは、遊びから最もかけ離れた「プレゼン資料作成ソフト」を、「画材」としてハックするというパフォーマンスアートなのです。
PowerPointイラストレーションとは?
幾何学的な図形を組み合わせて人物や風景を描く、シンプルで記号的なタッチのイラストシリーズです。
「整いすぎていない美しさ」や「ズレによる面白さ」を意識して制作しています。
PhotoshopやIllustratorなどの王道ツールも使いますが、あえてPowerPointをメインの画材として活用することで、クスッと笑える遊び心や、他にはない驚きを届けていきたいと思っています。
なぜPowerPointなのか
実は、PowerPointで絵を描いている理由は、個人的なこだわりだけでなく、デザインや認知科学、そして社会文脈的な意味もあるんです。

1. デザイン・認知科学の視点
PowerPointで描いた図形的なイラストは、目を惹くインパクトと、記憶に残りやすい記号性を兼ね備えています。
実際に「図版記憶実験」や「シーン複雑性研究」といった海外の認知科学研究でも、シンプルなビジュアルの方が鑑賞者の記憶に定着しやすいことが示されています。
2. 社会文脈との接続
近年、「インターネット黎明期風のデザイン」や「ワードアート・パワーポイント風ビジュアル」の再評価が進み、広告やファッションの領域でも“ズレ感”が新しい魅力として活用されてきています。
これは、平成レトロやY2K、ヴェイパーウェイヴといった潮流ともリンクし、「ダサさ」や「古さ」、「あえて整えないカオスなデザイン」が、現代的な侘び寂びとして、生活者の心に刺さり始めていることの表れだと思っています。

このような流れの中で、PowerPointのトンマナを活用したイラストレーションは、ネットカルチャーやファッション文脈との親和性も高い「ズレ系グラフィック」として、今後も更に注目されていくと予想しています。
イラスト制作で出来ること
PowerPointイラストは、「遊び心」を大切にしながらも、実務的な制作フローにも対応できる体制を整えております。
 ・人物/風景/モノ単体など、幅広いモチーフを制作可能
 ・RGB/CMYK、カラー/モノクロ対応
 ・Photoshop / Illustrator 形式での納品も可能
 ・Premiere Pro / After Effects を用いた映像・アニメーション制作も可能​​​​​​​
実績と活動
1996年生まれ。多摩美術大学 統合デザイン学科卒業。
広告代理店に所属し、デザイン・映像・企画業務を経験。
現在は「固定観念を壊す」をテーマに、イラスト・執筆・メディア横断型のプロジェクトを展開中です。
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お仕事のご依頼について
書籍や雑誌の挿画、広告・PR用のビジュアル、展示やキャンペーン用のアートワークなど、幅広くご依頼を募集しています。
ご相談やご依頼は、下記メールよりお気軽にご連絡ください。
Mail : ryoheimiyata11@gmail.com
おまけ
noteでも思考や創作に関する記事を書いています。
気になった方はぜひ、のぞいてみてください。
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